歯学センターの窓から

「痛くない歯科医院」歯学センターの窓から no.111

痛くない歯科医院
 この写真は、私がスウェーデンで働いていた病院で撮りました。3人ともニコニコです。写真中央のお嬢さんは、脳に障害を持っていますが、生まれてから虫歯がひとつもありません。それは「虫歯ゼロのプログラム」を実行しているから。そのプログラムとは、乳歯が生える前から親子で口の中のクリーニング。おやつの種類、食べる時間を決める。歯にフッ素を塗布し、1日3回の歯磨き。キシリトールのガムやキャンディーを1日1回食べる。3カ月に1度、歯科医院でクリーニングすること。こうしたことは、一般の方々でも出来ることですね。
 でももし、子どもの乳歯が虫歯になってしまったら、削って治さないことがとても大切。子どもたちは、強制的に歯を削られたり、抜かれたりすることに凄い恐怖心を抱き、歯医者嫌いに。初期の虫歯を点検で発見し、フッ素塗布や歯磨きでケアすれば虫歯は広がらず、いずれは永久歯に生え変わります。つまり、彼女は歯医者さんで「痛い」という経験をしていないのです。だから「歯医者さんが大好き」と言って、クリーニングを受けてくれるのです。歯学センターとバジルデンタルは、そんな患者さんとの良い関係をつくっていきたいと思います。
 是非、子どもも大人も快適な、痛くないクリーニングを!

田北行宏