歯学センターの窓から

「神様からの贈り物」歯学センターの窓から no.108

神様からの贈り物
 親切な神様が生まれたばかりの赤ちゃんに、美味しく食べる為の歯をあげようと、20本の乳歯をくれました。その乳歯が虫歯になったので仕方なく、32本もの大人の歯をくれました。でもその人はまた虫歯になり、神様もう一度歯を!とお願いしたら神様は「もうダメです。3回目の歯は自分で買って下さい。」というジョークをアメリカの歯科教授が話してくれました。
 赤ちゃんには生後8ヶ月、最初に前歯が生えて来ます。1歳頃には乳前歯、上下8本が揃います。この時期から食べたいものを選ぶ等、自立心も目覚めて来ます。ですから歯ブラシも嫌がる様になったりします。
 次は1歳半、乳臼歯という食べものをすり潰す奥歯が上下4本生えてきます。離乳食を終わらせる時期です。そして2歳。食べ物を噛み切る乳犬歯が生え、ますます食欲旺盛に。
 そして2歳半。一番奥に乳臼歯が上下で4本。合計20本の乳歯列が完成します。3歳頃までに噛む力が付くので、色んな食べ物にチャレンジしてみて下さい。
 子供は、大人に比べて少ない歯で食べるので、一本でも虫歯で歯を失ったり痛くなると大変。身体の成長にも影響が。是非虫歯を予防して、楽しく健康な子供時代をと我々は願っています。

田北行宏