歯学センターの窓から

「子供の味覚」歯学センターの窓から no.97

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ピーマンは苦いから嫌い!
子供は苦みのある野菜が苦手です。
しかし甘いお菓子等はむしゃむしゃと。
何故なのでしょう?
それは子供が自分の身体を守り、成長する為だと考えられています。
植物にうっすらと苦味があるは、自分が敵に食べられにくい様にしているから。
子供は身体が弱いので、身を守る為に自然とそれを敏感に感じ取ります。
また同じ甘さなのに、子供にかき氷は赤のいちご味が良く売れます。
これも黄色や青の食べ物はまだ成熟しておらず、食べられないもの、そして酸っぱい味のものは腐敗していたりまだ熟していないもの、と判断しているのです。
身体を守る為に子供の舌は、苦みや酸味を敏感に感じる様に出来ています。

更に大人と違うのは、子供は自分の身体を大きく成長させる為のカロリーを大量に摂らなくてはいけません。
その為にお腹に貯まるお米やパンを必要とするので、大人と同じ健康食などでカロリーが足りない子供は、隠れて高カロリーのお菓子を大量に食べてしまうことも。
かくいう私も子供の頃は嫌いだった野菜が、今は好きになりました。
大人と子供の感覚は違うもの。
子育ては焦らず、味覚や好みは成長と共に変わるものだ、と覚えておいて下さい。

田北行宏